『夏に、ネコをさがして』
著者:西田 俊也
出版社:徳間書店
発売日:2023/5/17
272ページ
(版元より)
夏の初め、6年生の佳斗は、おばあちゃんの住んでいた家に引越してきた。
おばあちゃんは冬に亡くなって、もういない。
でも、おばあちゃんのネコのテンちゃんがなついてくれたので、佳斗はうれしかった。
ところが、テンちゃんは急に、家に帰ってこなくなった。
佳斗は、はり紙やチラシを作って、「ネコさがし」を始める。
「ネコさがし」の途中で出会った、同い年のちょっと変わった少年、蘭が、「手伝ってやる」と言ってくれた。
蘭は、よくおばあちゃんを車椅子で散歩させているから、町にいるネコにくわしいのだという。
二人でネコをさがすうちに、佳斗はこの町について、自分と蘭の家族について、さまざまな発見をして…?
喪失から立ち直り、自分の世界を広げていく十二歳の少年をみずみずしく描いた、心に残る物語。
『ハルと歩いた』の西田俊也が贈る、感動の1冊。