2021年に発表されたエッセイ75編を収録。
猫本の著者多数!
ミロコマチコさんのカバー画がとても素敵です。
『ベスト・エッセイ2022』
日本文藝家協会 編
編纂委員/角田光代、林真理子、藤沢周、堀江敏幸、町田康、三浦しをん
出版社:光村図書出版
発売日:2022/8/5
340ページ
(版元より)
コロナ禍の中、表現者たちは、いったい何を見つめ、何を考えていたのだろうか。
この本を読むと2021年の空気が伝わってくる。
苦しいことだけではない。喜びやユーモアが、洗練された文章で綴られている。
日本語の美しさも感じとってほしい。
――本書編纂委員 林 真理子
掲載作家/作品名
青木耕平/息子よ安心しなさい、あなたの親指は天国で花となり咲いている
青山文平/トーストと産業革命
彬子女王/月みる月は
井上理津子/我が町の「宝」
岩松 了/「あいつなりに筋は通ってるんだ」
宇佐見りん/犬の建前
内田洋子/紙
海猫沢めろん/そんな時代
大矢鞆音/安野光雅さんを悼む
小川さやか/ともに歩けば
奥本大三郎/ナマケモノ
尾崎世界観/神様、世間様
尾上松緑/ネガティブな皆さんへ
小山田浩子/料理
温 又柔/「声」分かち合う喜び
角田光代/それは私の夢だった
加納愛子/大人への扉を開けたのは
川上容子/アイヌとして生きる
川本三郎/失われゆく昭和探して
神林長平/考えることに失敗する
岸田奈美/ガラスのこころ
岸本佐知子/雪原
金田一秀穂/"諦められない"心でアイヌ語研究に熱中
倉本 聰/田中邦衛さんを悼む
黒井千次/機械はしない 終業挨拶
小池水音/月の沙漠
小泉武夫/佃煮に想う
小泉 凡/陰のある光
齋藤陽道/関係性の結晶
酒井順子/「すごい」と「やばい」
佐倉 統/河合雅雄さんを悼む
佐々涼子/この世の通路
沢木耕太郎/愚かさが導いてくれた道
椹木野衣/最後の飛翔
茂山千之丞/「覚えられない」
柴田一成/UFO
志茂田景樹/父と兄の書棚が招いた変な読書
鈴木 聡/愛しの小松政夫さん
鈴木忠平/落合博満への緊張感
瀬尾夏美/おじいさんの空き地
高樹のぶ子/那須正幹さんを悼む
高見 浩/『老人と海』をめぐる恋
髙村 薫/夢を彷徨う
武田砂鉄/部屋にいる感じ
田中卓志/最高の食事
田中優子/白土三平さんを悼む
谷 慶子/クールでお茶目なかっこよさ
辻 真先/さいとう・たかをさんの思い出
夏井いつき/悪態俳句のススメ
二宮敦人/特に秘密、ありません
林 真理子/瀬戸内寂聴さんを悼む
原田宗典/親父の枕元
藤沢 周/遠き花
ブレイディみかこ/珠玉の世界
ほしよりこ/「やめた」後の達成感
星野博美/祖父母のすずらん守る
堀江敏幸/あそこの棚に置いてある
万城目 学/(笑)わない作家
町田 康/多分、両方だと思いますよ
松浦寿輝/写真を撮られるということ
松本 猛/エリック・カールさんを悼む
マライ・メントライン/脳内ドイツ
みうらじゅん/学園の平和、取り戻せ!
三浦しをん/忘れがたきご亭主
三浦雅士/冷水を浴びせる―坂上弘の文体
村井理子/翻訳とは
村田喜代子/閉、じ、こ、も、り
本谷有希子/コロナ禍 社会と密になった
柳田邦男/立花隆さんを悼む
山本貴光/学び始める春 失敗を楽しむ
湯澤規子/胃袋の飛地
横尾忠則/死も遊びだと思いましょ
李 琴峰/ロクな恋
寮 美千子/心の扉を開く言葉
鷲田清一/いつか「コロナ福」だったと言える日
ミロコマチコ:カバー画