


『ちいさな花 咲いた』
作:野中 柊、絵:くらはしれい
出版社:金の星社
発売日:2024/11/9
176ページ
(版元より)
秋の終わりのある朝、街の通りのはしっこで、目を覚ましたちいさな花。ほっそりとした緑の背を伸ばしてあくびをしたら、つぼみが開いていきました━━ぼくは、だあれ? どこから来たの? どうして、ここにいるのかな?
そして、咲いたばかりの、季節はずれのたんぽぽを見つけたのは、子犬のマールと、街ねこのミーシャでした。たちまち、彼らは、あたたかな絆で結ばれた親友になりますが……。やがて冬が訪れ、木枯らしが吹き、つめたい雨が降りしきります。それでも、ちいさな花が懸命に生きようとするのは━━きみがぼくを見つけてくれたから。
かけがえのない友情と、めぐる命の奇跡を描いた感動の物語。