other
* Middle 7/2026 〜 Late 7/2026 scheduled shipping.
『私という猫』『ポッケの旅支度』のイシデ電さんの初の絵本作品‼️
2026年7月15日刊行予定につき、ご予約を承っております。
イシデ電さんのサイン入り、さらに特典のオリジナルペーパー付きでお届けいたします。
イシデ電さん史上初ともいえる、“ただただ可愛い本”である本作では、
徹底的に愛らしい猫のピッコが描かれています。
読み終えるころには、猫のピッコから元気をもらえる一冊です😸
2026年10月2日~10月21日に原画展を開催いたします。
『ぴいころピッコ』
著者:イシデ電
出版社:ことさら出版
発売日:2026/7/15
48ページ
(版元より)
『ぴいころピッコ』は、野良猫たちの苛烈かつ鮮烈な生と死を描き、ことさら出版が完全版を刊行した『私という猫』、愛猫ポッケの看取りと旅立ちを描き、Xで13万いいねの反響を呼んだ『ポッケの旅支度』などの漫画作品を描いてきたイシデ電さんの初絵本です。
ぴっぷくぷ ぴっぷくぷ ぴっぷくぷっぷっぷー
なんて ゆかいな おとだろう!
ピッコは もう ずっとまえから
ふえのふきかたを しっているような
きがしました。
ピッコのふく いきは つむじかぜのように
ほそくころころと ころりねっとをくぐりぬけ
とおくたかく ますます なりひびきます。
猫のピッコは、お母さんから贈られた、7個のボタンがついた美しい笛「ころりねっと」を吹きながら、まちなかを歩き回りますが、転んだひょうしにボタンがひとつ取れてしまいます。そのあとも、ピッコは色んな動物や虫と出会い、さまざまな出来事に巻き込まれます。ピッコところりねっとは、どうなってしまうのでしょうか――?
****************************
漫画家としてのイシデ電さんは、一般的な猫漫画の枠を大きく逸脱した、綺麗なコーティングを一切行わない、丸のままの命を描いてきた作家です。可愛さを期待して『私という猫 完全版』や『ポッケの旅支度』を読むと、(可愛い描写もあるものの)基本的にはその期待は裏切られることになると思います。
ところが本作は、徹底的に可愛らしい猫のピッコが描かれています。「こんな表紙で始まるけど実は……」みたいなどんでん返しも一切ありません。ある意味では、イシデ電史上初となる、“ただただ可愛い本”と言えます。
とはいえ、漫画家・イシデ電の厳しい作風をこよなく愛する方々にも、ご満足いただける内容です。『私という猫』や『ポッケの旅支度』は、どこまでリアルかはわかりませんが、リアリティに満ち満ちており、猫やその他の動物を飼った経験のない私にもその命のありようを感じさせ、「自分が猫と暮らしていたらーー」といった思いを巡らせる力があります。
一方、『ポッケの旅支度』同様、自身の飼い猫を主人公にした『ぴいころピッコ』には、リアリティの欠片もありません。もちろんリアルの欠片もありません。元々イシデさんは、漫画で猫を喋らせることが大嫌いな――『私という猫』では喋りまくっているわけですが――作家なのですが、この絵本の作品世界では、猫も犬も熊も人間も、誰も彼もがコミュニケーションを取れるようです。ただ、そんな作品で描かれるピッコにも、漫画のイシデ作品と共通するような命の手触りが強く感じられます。
それは、漫画でも絵本でも、やり方が違うだけで、イシデさんはデフォルメという技術で命を強調しているからなのではないか、と推測します。おそらく『ぴいころピッコ』も、とことんピッコを可愛く描きたい、という思いはあるのかもしれませんが、「ただただ可愛いものを描きたい」というわけではなく、命に形があるとして、知らない人にもピッコの命の形がひと目で伝わるようなデフォルメを試みた結果、この絵とストーリーが生まれたのではないでしょうか。
このページを作成している日の明け方、イシデさんの愛猫ピッコは息を引き取りました。これは本当に偶然なのですが、ここ数ヶ月は死と隣り合わせにあるような状況で、そもそもいつ何があってもおかしくない年齢ではありました。もしかしたら執筆のきっかけも、いつか旅立ってしまうピッコの命を『ポッケの旅支度』とは違う形で作品に残したい――という思いがあったのかもしれません。少なくとも私は、イシデ電という飼い主から、ピッコという猫がどのように見えていたのかを、感じられるような思いがしています。
もちろん、まず読んでいただきたいのは、そんな背景を知らないお子さん方ですし、前提知識は関係なく楽しく読める作品です。また、そんな読者の心の中に、架空の元気で可愛い猫としてピッコが残ることこそが、イシデさんの望むところなのかもしれません。子どもにも大人にも、イシデさんの漫画をご存知でない方も、昔からの読者様にもぜひご一読いただき、感想を寄せていただければ幸いです。
※本書の売上の1%は、保護猫活動や地域猫活動を行うNPO法人に寄付されます。
以下の商品ページ内の試し読みで、冒頭13ページ(全48ページ)の内容をご覧いただけます。
https://kotosara.net/products/ktsr-007/